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Quiet Luxuryと「音のエアコン」 — エムズシステムが音源配信を始めた理由

Quiet Luxuryと「音のエアコン」 — エムズシステムが音源配信を始めた理由
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Quiet Luxuryとは何か

Quiet Luxury(クワイエット・ラグジュアリー)とは、「見せびらかす豊かさ」から「感じ取る豊かさ」への転換を象徴する価値観です。目立つロゴや過剰な演出ではなく、静かに佇む上質さ——この考え方は近年、ファッションやインテリアの世界で世界的な潮流になっています。

エムズシステムは、この価値観が音の分野にも当然反映されるべきだと考え、Quiet Luxury(以下QL)をテーマにした音源配信を開始しました。

なぜ、空間の音に「静かな豊かさ」が必要なのか

ホテルのロビー、レストラン、オフィスの受付——多くの空間にはすでに何らかのBGMが流れています。しかし「BGMが流れていること」と「良質な音環境であること」は、まったく別の話です。

多くの商業空間で使われているBGMは、選曲の基準が曖昧なまま、なんとなく心地よいとされる音楽が流されています。これは音を鳴らしているだけであり、空間を設計しているとは言えません。

エムズシステムが提唱する「音のエアコン」という概念は、温度や湿度を整えるように、音もまた空間の質を左右する環境要素であるという考え方です。QLの選曲思想は、この「音のエアコン」を最も洗練された形で実現する手段の一つです。

選曲の3つの原則

QLの音源は、以下の3つの原則に基づいて選ばれています。

① 主張しない音楽であること

大きな音量やドラマチックな展開で聴き手の注意を引く音楽ではなく、控えめなリズムで空間に溶け込む音楽を選んでいます。空間の主役は、あくまでそこにいる人です。

② 歌詞の意味を追わせないこと

日本語や英語の歌詞は、聴く人の意識に直接入り込み、無意識に内容を追わせてしまいます。フランス語の歌詞は、多くの日本人にとって「意味として処理されない、しかし美しい音の連なり」として届きます。声も一つの楽器として響き、空間に溶け込みます。

③ 神経系に負荷をかけないこと

これがQL選曲の最終的な目的です。主張せず、寄り添い、意識の処理負荷をかけない音楽は、聴くための音楽ではなく、その空間に「在る」ための音楽になります。

ジャンルとして、フレンチ・ボッサを選んだ理由

これらの原則を最も体現するジャンルとして、私たちは「フレンチ・ボッサ」を選びました。

ボサノヴァはもともと、ブラジルで生まれた「静かな情熱」を持つ音楽です。大きな音量で主張するのではなく、囁くように歌い、控えめなリズムで空間に溶け込みます。そこにフランスのエスプリが加わることで、洗練と親密さが同居する響きが生まれます。

この選曲の背景には、代表・三浦光仁の個人的な音楽体験も影響しています。詳しくは、三浦個人のNOTEアカウントにて綴っています。

空間設計における、QLの位置づけ

エムズシステムのスピーカーとQLの音源が組み合わさることで、空間は単に「音楽が流れている場所」から、「静かに整えられた、上質な環境」へと変わります。

ホテル・レストラン・オフィス・医療施設など、来訪者の心身の状態が重要な意味を持つ空間において、QLは「音のエアコン」を実現する具体的な選択肢の一つとして機能します。

Quiet Luxuryという生き方への関心が高まる今こそ、空間の音環境を見直す好機です。

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