展覧会のお知らせです。
ひとりの写真家の1枚の写真がフランス国立博物館を動かした!
英隆行(はなふさたかゆき)は「サハラ砂漠が俺を呼んでいる」
と言って、長らく勤めた会社を辞め、家族を残し、単身
アルジェリアに渡った。
そこで働きながら、サハラ中部のイヘーレンへと通う。
イヘーレンの先史岩壁画は世界遺産にも登録されており、
約5,000年前のものと推定されている。
緑豊かな大地にキリンやライオンが疾走し、そこに住む人々の
生活が生き生きと描かれている。
1970年に実施されたフランスのアンリ・ロート調査隊は実物大
の模写を制作した。
英隆行(はなふさたかゆき)は現地で撮影した実物大の写真を
フランス国立博物館に持ち込み、ロート隊の残した模写をも
実物大の写真にして同時に展覧するというアイディアを提案。
快諾された。
人間の営み、大地の変遷、絵画という文化、その惹きつける力。
現代に生きる私たちに様々な気付きをもたらしてくれる1枚の写真。
東京と京都で開催されるイヘーレン岩壁画展、今は世界最大の
砂漠と化した先史サハラの草原を疾走するキリンの前であなたは
何を思う。
英(はなふさ)氏は大学時代の友人です。
フランス文学科に入学して学食で最初に
話題にしたの本が上温湯隆の「サハラに死す」でした。
サハラに死んだ上温湯隆は一頭のラクダとともに挑み、
志半ばで消息を絶ってしまいます。
サハラ砂漠に青春のすべてを賭けたひとりの青年の、
その想いを描いた「サハラに死す」という本です。
あれから40年。英氏はその想いを温め続けていたのでしょうか。
悔しい限りです。
羨ましい限りです。
そして賞賛すべき快挙です。
砂漠をあきらめなかった男の写真を見つめてみたい。

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