スペシャルティコーヒーを提供する
人たちの想いを描いたドキュメンタリー
映画です。
今手にしているものはどこからやってくるのか。
アマゾンの森や先住民を支援している
熱帯森林保護団体と出会ったときにも
どのように今わたしたちの手に入るものが
やってくるのかを知ることの大切さを
感じました。
この意識の先にフェアトレードや
森と共存しながらの生産が視野に入って
きます。
コーヒーはただのコーヒーではなくて
その産地ごと、農園ごとに独特の味わい
があり、、、。
自分たちの手にしているものが実は
とてつもない流れを経て届けられて
いるものなのだという事実を
理解していることはとても大切だと
思いました。
すべての人の手によって、つくりだされるものに
人のいのちが吹き込まれていきます。
生産にかかわるすべてのひとりひとりの思いや
真摯で丁寧な作業がよい製品をつくるのは
どこも同じです。
植物であるコーヒーの豆をひとつひとつ
手摘みをする姿にありがたさを感じ、
そうしたものを今ここで手にしている幸せを
感じることができる世の中になるとよいなと
思いました。
天界からの贈り物や愛から創られたものは
最初の時点で最高のものが出来ている。
どうやって品質を下げないか。そのままの
最高のものをお客様に提供していけるか。
わたしたちの音の世界にも共感する
考え方です。
日本の喫茶店では
「ホンジュラス」
「グアテマラ」
「今日は気張ってブルマンだ」
という注文が当たり前でした。
(もう何十年も前のことですが)
今どきのミルクの入れ具合で名前が
決まるのではなく、きちんと銘柄で
注文されていたと思います。
スペシャルティコーヒーを飲むのが
コーヒーを飲むという行為だったわけ
です。
数あるコーヒーショップの中から
日本の大坊珈琲店が選ばれ、店主がコーヒーを
淹れる場面が紹介されています。
細い糸のようなお湯が一筋、ネルドリップ
に落ちていく様は、まるで茶の湯のシーン
を切り取ったかのような美しさです。
無駄のない動き、しぐさ、ふるまい。
この大坊さんの動きにコーヒーへの想いが
すべて表現されています。
映画の作り手たちもその動きにこそ
すべてがあるという尊敬の視線が感じられます。

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