音展「OTOTEN」にて発表するスピーカーは
PA127。
世界的なソプラノ歌手である佐藤しのぶ
さんのご依頼によって生まれたモデルです。
佐藤さんはマイクを通してPAスピーカー
からご自分の声を出すということをしたことが
なく、豊かな声量でその会場、ホールを満たす
ということを続けて来られました。
しかし彼女はある楽曲に出会います。
歌の歌詞をはっきりと明瞭に届けたい、
伝えたいという歌が出現するのです。
オペラの唱法では言葉の意味が通じにくい。
そこでしのぶさんはこの歌だけはマイクを
通して歌い上げることにしました。
ところがどのマイクで歌っても、自分の
声が出て来ない。既存のPAスピーカーでは
バランスも悪く、生声には聞こえないため、
そのご要望に応えてくれるスピーカーを
探されていらっしゃいました。
日本全国を巡るツアーの日程も迫ったころ、
エムズシステムのユーザーでもあった関係者に
連れられて佐藤さんはエムズシステムの
ショールームにやって来ました。
ご自身の歌うCDをかけて再生すると、
「これが私の声!」このスピーカーの音色が
求めていた音。とおっしゃっていただき、
すぐさま気に入って頂きました。
ただ私たちはそれをPAスピーカーとして
お使いになるというご意向を伺って
驚きました。
サントリーホールのブルーローズの間、400席
での「演奏家のいない演奏会」では使ったことが
あり、こちらも自信がありましたが、あの世界の
ソプラノ、佐藤しのぶさんがちょっと本気を
出して歌い上げたら、どうなるか分かりません。
ツアーの初日までわずか3か月。その間に作り
上げたのがPA127です。MS1001より
耐入力も3倍になり、余裕の容量を得、コンサート
ではしっかりと彼女の声を受け止め、ツアーは
大成功を収めました。
このような経緯で作られたPAスピーカーです。
そのストーリーを声高に語ることなく、今まで
アーティストが困り果てていると、自然にこの
スピーカーに出会って、1台ずつ作っては
お納めして来ました。
クラシックやアコースティックの
ギターを弾く人たちにとっても、PA127は
かつてない夢のようなスピーカーだとご評価頂き、
大変ご好評をいただいています。
佐藤さんほど世の中にまだその名が知れ渡って
いるわけではありませんが、着実にその
キャリアを積み上げつつあるシンガーたちも
マイ・スピーカーとしてご使用いただく機会が
増えてきました。
ショールームの片隅にひっそりとおいておいた
スピーカー「PA127」ですが、今回の音展で
皆さまにお披露目しようということになりました。
サイズ: 260φ×460mm 重さ: 約5kg 45W×2
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