原田マハさんの「リボルバー」を読み、
ゴッホとゴーギャンの関係について
学生の時以来ですから、もう何十年も
前になりますが、久しぶりに考えることに
なり、サマセット・モームの「月と六ペンス」を
買い直しました。
この小説はゴーギャンをモデルに株の仲買人が
すべてを捨てて絵画に打ち込む様を描いて
空前のベストセラーになったそうです。しかも
この小説の出版後にゴーギャンの評価がさらに
上がり、ゴーギャンの絵をいくつか持っていた
モームの資産も急激に上がったというのですから
彼の成功は2重だったと言えるでしょう。
読者にとって少しの共感も得られないような
主人公ストリックランド(画家)の振る舞い
なのですが、物語を引っ張っていく力がすさまじく
一気に読み進めざるを得ません。
モームの戦略は実にしたたかで巧妙です。
そういえば、「月と六ペンス」の後に彼の南国もの
として「雨・赤毛」も読んだはずなのですが、
思い出せず、これも買い直しました。
降り続く雨に神経をやられてしまい、とんでも
ない結末を迎える「雨」は短編小説の最高峰とも
呼ばれているのですが、なるほどストーリーテラー
としてモームは超一流で、誰も共感できない登場人物
ばかりなのに、私たち読者も降りしきる雨にやられ
始めていくのです。
究極のロマンチシズムのような「赤毛」で用意して
いる結末はある意味「雨」よりも凄く、モームって
どんな人生を生きたんだ?と疑いたくなるエンドです。
事業を営むようになって20年、ほとんど小説など
読む機会がありませんでした。ビジネス書か自己啓発
と呼ばれる分野の本ばかり読んでいたように思えますが
やはり小説のインパクトはすごい。
よくもまあこんな人物を生み出し、こんなストーリーを
思いつくもんだと感心しきりです。
確かにすごい小説は、いくつもの人生を同時体験
できるので、経営者にとっても、とても有益なの
かもしれません。はずれビジネス書の数十倍の価値が
あるかも。
旅行が無くなり、外出も積極的にしなくなったから
こそ、こんな想像もしなかった読書時間が生まれたのかも
知れません。ソファの上で違う人生を生きてみるのも
一興です。

「リボルバー」▼
/article/detail.php/722/639812
ゴッホとゴーギャンの関係について
学生の時以来ですから、もう何十年も
前になりますが、久しぶりに考えることに
なり、サマセット・モームの「月と六ペンス」を
買い直しました。
この小説はゴーギャンをモデルに株の仲買人が
すべてを捨てて絵画に打ち込む様を描いて
空前のベストセラーになったそうです。しかも
この小説の出版後にゴーギャンの評価がさらに
上がり、ゴーギャンの絵をいくつか持っていた
モームの資産も急激に上がったというのですから
彼の成功は2重だったと言えるでしょう。
読者にとって少しの共感も得られないような
主人公ストリックランド(画家)の振る舞い
なのですが、物語を引っ張っていく力がすさまじく
一気に読み進めざるを得ません。
モームの戦略は実にしたたかで巧妙です。
そういえば、「月と六ペンス」の後に彼の南国もの
として「雨・赤毛」も読んだはずなのですが、
思い出せず、これも買い直しました。
降り続く雨に神経をやられてしまい、とんでも
ない結末を迎える「雨」は短編小説の最高峰とも
呼ばれているのですが、なるほどストーリーテラー
としてモームは超一流で、誰も共感できない登場人物
ばかりなのに、私たち読者も降りしきる雨にやられ
始めていくのです。
究極のロマンチシズムのような「赤毛」で用意して
いる結末はある意味「雨」よりも凄く、モームって
どんな人生を生きたんだ?と疑いたくなるエンドです。
事業を営むようになって20年、ほとんど小説など
読む機会がありませんでした。ビジネス書か自己啓発
と呼ばれる分野の本ばかり読んでいたように思えますが
やはり小説のインパクトはすごい。
よくもまあこんな人物を生み出し、こんなストーリーを
思いつくもんだと感心しきりです。
確かにすごい小説は、いくつもの人生を同時体験
できるので、経営者にとっても、とても有益なの
かもしれません。はずれビジネス書の数十倍の価値が
あるかも。
旅行が無くなり、外出も積極的にしなくなったから
こそ、こんな想像もしなかった読書時間が生まれたのかも
知れません。ソファの上で違う人生を生きてみるのも
一興です。

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