◆ひとコト◆
音と数字にまつわることを書き進めて
来ましたが、このタイトルである以上、
ピタゴラスに触れないわけにはいきません。
三平方の定理などで有名なピタゴラスは
音階の基礎を作った人でもあり、その音律は
初期ルネサンス期まで使われてきました。
彼は約2500年前の人ですから2000年間は
ピタゴラス音階が主流だったわけです。

鍛冶屋の音を聞いていて、気持ちよく響く時と
そうでない時の違いに気づき、和音は整数比で
成立することを見つけ出したところから、
今、私たちが使っているドレミの音階ができた
というわけです。
「万物は数字である」と唱えたのは、この
音階を発見してからですから、彼の数学は
音に根ざしていたとも言えるでしょう。
音階の並びは極めて数学的で、現在の平均律も
そうですが、まあこれも西洋文明を視座に置いた
一面に過ぎず、アフリカ、インド、日本と、
それぞれの音、音階、音楽を持っているわけですから。
気持ちよさでいうと、アカペラでのハーモニーが
一番気持ちいいと仰る方は多いですね。これも
もちろん個人的な嗜好ですので、音階が完全に
整ったピアノこそ、という人もいれば、
フレットのない弦楽器、ヴァイオリンのような
楽器こそ全ての音を表せると思う人もいるようで。
いずれにしても世界は「音で始まった」というのは
哲学者も宗教学者も、そして宇宙物理学者も一致
した意見であるようで、音は物事の根源に位置して
いるようですね。


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