Sound Environment Declaration
音環境宣言
Chapter 1
音は、本来「環境」だった
音は、本来そこに在るものだった。
私たちの暮らしは、いつからか方向のある人工的な音や波で満たされるようになりました。
テレビ、パソコン、スマートフォン、家電、空調、交通音。 小さくても、途切れることなく、どこから鳴っているのかを意識させる音たち。
私たちは一日じゅう、それらの音に囲まれています。
静かなはずなのに、どこか落ち着かない。 その部屋の音が、どこから、どんなふうに届いているか――気に留めたことはありますか。
森の中に立ったとき、私たちは音に包み込まれます。
鳥の声も、風の音も、葉の擦れる音も、どこか一方向から強く届いてくるわけではありません。
音は、ただそこに「在る」だけです。
いつしか私たち自身も空間に溶け込み、その場の流れと、いつの間にか同じ速さになっていきます。

Chapter 2
私たちは「音環境」という概念を定義します
音は、もっとやさしくていい。もっと自由でいい。 もっと、人の暮らしに寄り添う存在でいい。
私たちは、音を「聴かせるもの」ではなく、「空間の質を整えるもの」として、 本来の、人に寄り添う音に戻したいと考えています。
【音環境|公式定義】
音環境(Sound Environment)とは、音量や音質、音楽の有無といった要素を超えて、音の広がり方・方向性・持続性・空間への溶け込み方など、音の在り方そのものを含めた、空間全体の"音の質"を指す概念です。
そして私たちは、音を「情報」や「刺激」としてではなく、 光や空気などの振動と同じ環境因子として捉え、その質を設計することを 「音環境デザイン」と呼んでいます。
Chapter 3
「音のエアコン」という考え方
音が、自然界のように空間に均一に広がり、空間そのものを調律する
バランスのよい空間で、音の方向を意識せず、包み込まれる感覚になったとき、 音は「聴くもの」であることをやめ、空間の一部になります。
音の方向を追う必要のない、ただ音の中にいられる時間が生まれます。 そして時間の流れが、少しだけ、やわらぎます。
私たちは、この状態を「音のエアコン」と呼んでいます。
【音のエアコン(エア・コンディショナー)|公式定義】
音のエアコンとは、音を「聴かせるもの」ではなく、温度や湿度のように空間の質を整える環境因子として捉え、音の広がり方や方向性を、人に寄り添うかたちに設計することで、人が無理なく音と同じ空間にいられる状態をつくろうとする音環境デザインの考え方です。
私たちは、音量を上げ下げすることでも、BGMを流すことでもなく、 音の"在り方"そのものを調律するという意味で、この表現を使っています。

Chapter 4
私たちの使命
それは人が、「生きていて良かった」 「夢のある未来が浮かんでくる」 そう思える世界をつくること。
人が音の中で心地よく呼吸できる世界を作ること。
住宅に、家族の時間に寄り添う音環境を。
医療施設に、穏やかな時間が流れる音環境を。
ホテルに、眠りの前を静かに整える音環境を。
オフィスに、思考の前に出ない音環境を。
エムズシステムは、2000年の創業以来、25年以上にわたり「音の在り方」だけをつくり続けてきた会社です。
私たちがここでお伝えしたいのは、「都市の音環境が変わると人々の人生がより豊かになるのではないか」という、ひとつの社会的な問いです。
有限会社エムズシステム
音環境デザインカンパニー