2026/1/7
空間で感じる音──暮らしの質としての音を考える
私たちは、日々たくさんの音に囲まれて暮らしています。
音楽、テレビ、家電の動作音、外から聞こえる街の気配。
それらは普段あまり意識されることなく、「聞こえてくるもの」として存在しています。
しかし本当に、音はただ“聞くもの”なのでしょうか。
エムズシステムでは、長年にわたり音は空間をつくる要素のひとつであると考えてきました。
光や温度、湿度、素材感と同じように、音もまた、その場の居心地を左右する「環境要素」です。
例えば、同じ部屋、同じ家具、同じ明るさであっても、そこに流れる音が変わるだけで、空間の印象は大きく変わります。
音が鋭く、直進的であれば、知らず知らずのうちに身体は緊張します。
一方で、音が空気に溶け込むように広がると、呼吸が深くなり、思考のスピードもゆるやかになります。
この違いは、「何を聴いているか」よりも、「どのように音が空間に存在しているか」によって生まれます。
暮らしの質とは、特別な出来事の多さではなく、日常の中でどれだけ心身が無理なく整っているか、その積み重ねではないでしょうか。
音もまた、その一部です。
音量を下げても、高音を抑えても、必ずしも心地よくなるとは限りません。
大切なのは、音が空間の中で「主張しすぎていないか」という視点です。
私たちが目指しているのは、「音があることを忘れてしまうほど、自然な音」。
それは決して、音が存在しないという意味ではありません。
空間の一部として、そこにいる人を静かに支えている状態です。
そのような音の中では、人は無意識に呼吸を整え、身体の力を抜き、本来のリズムを取り戻していきます。
近年、「睡眠」や「回復」という言葉が暮らしの中で大きな意味を持つようになりました。
それは、私たちが無意識のうちに刺激の多い環境に身を置いているからかもしれません。
だからこそ今、音を「足す」ことよりも、音で「整える」という考え方が求められていると感じています。
音は、主役にならなくていい。
ただ、空間の質を底上げする存在であればいい。
2026年、エムズシステムは「空間で感じる音」という視点から、暮らしの質を見つめ直す発信を続けていきます。
それは、特別な人のための音ではありません。
毎日を生きる、すべての人のための音です。
音が変わると、空間が変わる。
空間が変わると、時間の質が変わる。
その小さな変化の積み重ねが、暮らしそのものを、静かに、確かに変えていく。
私たちは、そう信じています。
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