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| 特選街 2005年 5月号 今月の目立ちモノ 開放感あふれるサウンドが楽しめ、デザイン性も抜群の小型スピーカーデスクトップ型MS−dt08”シュエット” 16万8000円 ●サイズ/直径130o×幅230o●重量/1.7s●出力/3W+3W●入力端子/ステレオミニジャック×1●電源/AC100V●カラー/白革・黒革・赤革●問い合わせ先/エムズシステムпj03−5542−7432 太鼓、あるいは鼓を思わせる純和風デザインで人気を集めているエムズシステムのスピーカーシステム「MS」シリーズ。円柱状のキャビネットの両端に10センチ径前後のスピーカーユニットを装備しただけの一体型スピーカーだが、身体全体を包み込むような、開放感あふれるサウンドに魅せられた熱狂的ファンも少なくないという。 MSシリーズのユニークな点は、CDやラジオからの音楽データーを再生する道具ではなく、生の音を奏でる楽器の一種として考えていることろにある。技術的には、紙と木といった自然素材で仕上げた手作りのキャビネットと、その中に敷き詰められた吸音材(緩衝材)に独自の技術、ノウハウが隠されていて、自然でリアル感あふれる音場を作り上げることが可能になったとのこと。さて、ここで紹介する「デスクトップ型MS−dt08」(愛称は「シュエット」)も、「MS」シリーズの一員として開発されたモデル。2個のスピーカーユニットをキャビネットの両端に取り付けるという基本構造も、従来から変わっていない。 |
ただ、サイズは幅230ミリ、直径130ミリとかなりコンパクト。しかもこの中には、出力3ワット+3ワットのデジタルアンプが内蔵され、音量調節用のノブが取り付けされている。つまり、「iPod」に代表される半導体オーディオをはじめ、ポータブルCDやMD、パソコンなどと付属のケーブルでつなぐだけで、本格的なステレオ再生が楽しめるというシステムなのだ。 本体は紙と木で作られているが、筒状のキャビネット側面には光沢のある本革仕様で、高級感あふれる仕上がり。しかも白、黒、赤の3色が用意されているため、好みやインテリアに応じて自由に選択できる。デザイン的な意味合いが強いようだが、この本革仕上げが音質に少なからず影響していることも間違いない。 早速、東京・銀座のショールームに出向いて、可愛らしいスピーカーシステム「シュエット」の音を実際に聴いてみた。ソニーのポータブルCDプレーヤーに接続して3〜4曲聴かせてもらったが、アーティストが演奏し、歌うステージが目の前にふわっと浮き上がるかのように現れる鳴り方は、「MS」シリーズならでは。音楽が空間にフワッと放出される感じで、小型のシステムにありがちな窮屈さもない。 音像の定位感、芯の強さ、あるいは低域の充実感など、オーディオ的な聴き方をすると、ある種の物足りなさも感じるが、音そのものの鮮度の高さ、音がしみ込む空間の大きさ、あるいは特定の色付けを感じさせないニュートラルな質感など、既存のスピーカーシステムにはない魅力を感じさせるのも、また事実だ。 優れたデザイン性と、ストレスのない開放感あふれるサウンドを両立させた「シュエット」。ポータブルオーディオの新たな可能性を感じさせてくれる、新世代のスピーカーシステムといえるだろう。 (藤原陽祐) P160,161 |